その十六
 なにげない毎日が
 なにげない毎日、なにげない時間が戻って来て、流れるようになったような気がする。いや、返って以前よりゆったりしているような気もする。物事に捕らわれないし頓着しない。
 仕事では、一生懸命やっているが、何が何でも、何時までに、絶対何とかとか、自分が全部と言うような、立場でも無くなったが、出来なくもなって、焦りや圧力がなくなった。

 途切れたもの
 毎日の生活が元に戻った中で、年月の感覚が、時々、1年間だけ曖昧な感じがします。記憶は有り、しっかり連続しています、でも、入院と自宅療養していた、昨年の3月から職場復帰する今年の3月まで、過去を考える時。何かが途切れているような気がします。
 平成15年3月の後は一気に平成16年3月なのです。間を飛んでいる、間が無いような感覚なのです。

 その間の1年間は、入院と自宅療養なので、普通の生活ではなかった、普通の生活が途切れていたのでそんな感じがするのでしょうか。感覚的に平成15年3月から平成16年3月になってしまっていて、平成15年を抜いて考えてしまう、奇妙な感覚が時々します、職場でも自宅でも。

 そんな気がするのは、家で、職場で、家族や、同僚と居られなかったから、共有する記憶を持てなかったからなのでしょうか。周りには、家族も見舞いの同僚もいたけれど、私にとっては、孤独な時間、途切れた時間なのです。
                                    8月14日

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