その七
 この世界のこと
 私たちが生きているこの世界、その世界を成している空間や時間については身近にあって分かっているように思いますが、本当は何だか良く解っていないのです。物理学者が解かっていないのですから。

 空間と時間は切り離せないものだと言われています。よく、宇宙の果ては? 時間は何時から始まったの?などと子供に聞かれても、よく答えられなかったことはありませんか。空間が生まれた時に同時に時間も生まれました。
 何処にと言われても困りますが。何も無い所、所といっては場所が存在してしまうので、とりあえず「無」ににです。

 私たちが存在しているこの時間と空間の未来は、次の三通りが考えられています。
 @エントロピーが零と成り、空間も時間も拡散した「熱死」の世界
 A膨張と収縮が繰り返えされる永遠の世界
 B再び「無」になり無くなってしまう世界

 でも、心配しないで下さい、決してすぐには終わりは来ませんから。そして、空間も時間も無であり有であるのですから。「全てが存在し、全てが無いのです」

 時は過ぎ、時は巡る、時には始まりも終わりも無いのかもしれません。こんなことを考えていると、昔習った、方丈記の一節を思い出します。

『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある、人と栖(すみか)と、またかくのごとし。(中略)朝に死に、夕に生るるならひ、ただ水の泡にぞ似たりける。』昔の人も考えていたんですね、いろいろと。
                                    6月13日

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