その二十二
 アーカイブ 
 少し前、テレビでNHKアーカイブという番組があり、その中で「小椋佳の世界」という昭和51年に放送されたものが再放送されていた。自分がちょうど就職する前の年で、その番組は見ていなかったが、小椋佳(以下敬称略)の歌は好きで長く聞いてきたものだから、懐かしくテレビを見た。もう何年経ったのだろう、その頃を思い出し、もう随分経ったのだなと、その年月を、出来事を振り返った。

 番組では、今の小椋佳も出演されて、大分老けたが元気な姿を見せてくれていた、もう還暦だそうだ。昔を思い出すのもたまには良い、今の自分を再認識することができるし、後、どうして行こうか、と今後を考える機会にもなった。昔を懐かしんでも昔に戻る事は出来ないし、戻る気も無いが(ホントかな)、今までの自分を改めて再認識した、それこそアーカイブの瞬間だった。

 イラクのこと
 ここでイラクの話はあまりしたくないが、一つだけ。イラクで武装組織に拉致・拘束されていた香田証生が殺害された。本人の判断の誤りも有ったかも知れないが、イラクでの戦争が無ければ、香田さんも、その他の何人かの日本人も含めたアメリカ、イラクなど多くの国の多くの人も亡くならないですんだはずなのである。

 もちろんフセインは掴らないでいただろうし、今も政権を維持しているだろう、そして、何らかの危険を増やしたかもしれない。それは、誰にも分からないことだが、こんなに多くの人が亡くならなければならないことであったかどうかは疑問です。人の歴史は争いの歴史、争いは無くならないのだろうか。戦争では何も解決しない、ただ辛い歴史が創られるだけです。
                                   10月30日

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