その二十一
 神さまはいるのですか 
 昨日、テレビで交通事故が原因で意識が戻らない高校生に音楽療法を用いて意識を戻そうとしている番組を見ていて、いろいろと思った。
 音楽療法そのものも、もちろん、人間の脳の働き、音楽のもつ凄さ、歌声がその高校生の脳の中の感情のところに直接働きかけて、今までほとんど、反応を示さなかったのに、大きな反応が出たところは感激しましたが、その両親が音楽療法に子供の回復をかけている姿は、子を持つ親として身につまされる思いでした。

 そして、なぜなんだ、意識が戻らないその高校生の姿を見て、不公平じゃないか神さま、と思った。元気に学校に行ける人と、植物状態になってしまった人、不公平じゃないか、何がそうさせるのですか。

 しかし、それに対して神さまはきっとこう言うのではないか『おまえたち、人は他の生き物と不公平ではないのか、そして、その可哀相な高校生も他の人間の行いから、そんな風になってしまったのではないのか』と。

 でも、そう言われても、やはり私は納得がいかないのです。「何がそうさせるのですか。」
 「神さまはいるのですか。」と思った
                                   10月17日

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