その十二

 スイッチ
 先日、仕事を終え、帰ろうと車を止めてある場所へと、ヨタヨタと杖を突きながら歩いていた時のこと。

 同僚の何人かが、これから外で懇親会と歩いていくのを見て、自分は元気な時のように皆との飲み会には出られないのだなと思いましたが。

 そのとき閃いたというか、スイッチが換わったのでした。

 スイッチなのです。

 そうです、身体はもう既にハンデのある方へスイッチしているのに、頭だけは前のままだったんです。

 頭はハンデが有ることは認識していても、それでも元気な時のように
仕事をしたい、皆とも飲みに行きたい、元に戻りたいと思ってしまっていたのです。

 ハンデを享けいれていない、認めようとしない、逃れようとしていたのです。

 もう、認めましょう、仕方ないけどハンデを享けいれましょう、それで生きていくしかないないのだと頭が納得した。

 そのとき、やっとスイッチが換わった気がしました。

 スイッチなんだ、スイッチを換えればいいんだと思ったら

 そうしたら、ふーと、気が楽になったような、肩に入っていた力が抜けたような気がしました。


 発病して1年余り、早いのか遅いのか、気持ちの諦めが悪かったのか、でも、時間が掛かることなのでしょう・・・ 

 7月25日

戻る

inserted by FC2 system