☆ 転倒の危険(大腿骨の骨折) ☆
 高齢者だけでなく、体の不自由な片麻痺の私たちも転倒は、重ねて身体が不自由となる危険があります。 特に脳卒中で片麻痺となった人に多いのが、転倒しての大腿骨の骨折です。

 老齢の女性でなくても、私たちは運動が十分出来ず骨密度が小さくなって
いることと、倒れた時に受身がとれないことから簡単に骨折します。

 大腿骨の骨折の中でも頚部骨折は、その場所にもより大事になりかねま
せん。

 大腿骨頚部骨折とは太ももの骨(大腿骨)の脚の付け根に近い部分の
骨折で、又関節の内側(関節包)とその外側の骨折とでは治療方法が違
ってくるとのこと。

○ 内側の場合、若い人で骨にずれが殆どない場合、骨が付く可能性は
高いけど、骨折部の血流が悪いためくっつかないまま偽関節や折れた骨
が壊死したりすることもあるそうです。

○ 高齢で手術すると危険な場合は、手術をしないこともあるそうですが、
そのままでは基本的に内側の場合、くっつくことはないそうです。

○ 高齢者などは痛くて歩けないまま、長く寝たきりの状態でいると、骨が治ったとしても 、関節拘縮や筋力低下から歩けなくなってしまうこともあります。

○ そして、実際に、自分で歩けていた人の1/3が歩けない介助が必要という状態になってることから、手術して、早く手当てをし、リハビリを始めることが良い選択となることがあります。
 ☆ 人工関節
 平成21年の6月です。

 仕事から家に帰ってきて、門の手前で転倒してしまいました。 油断していたのか、疲れていたからなのか、足が引っかかったのです。

 それまでも、何回か家の中では転んだことがありましたが、麻痺側から落ちたみたいで腰を打って倒れました。

 大腿骨頚部骨折、それも関節の内側。 
 すぐには、手術にはならず、人工関節を入れる手術まで2週間かかりました、やっと痛みから解放されましたが、大変なのはこれからです、麻痺がある自分には。

 手術後は、病室の天井を見ながら、出来なくなった仕事の打ち合わせをメールで何度も、何度もしました。

 数日後から、リハビリ開始です。 開始から何日かは体重をほとんどかけないようにして立ち、6年前と同じように、また、最初から歩けるようになるためのリハビリです。

 入院から1ヶ月、介護タクシーで寝た格好でリハビリ先の病院へ転院です。

 転院先も6年前と同じですが、恥ずかしさなんか何処かへ行ってしまいました。 まだ全然、歩けないのですから。

 最初の入院の時、退院した人が大腿骨を骨折してまた戻ってきて、苦労してリハビリをしていたのを見てきたのですが、今度は自分です。 

 普通は、怪我の前の状態(能力、レベル)までには戻りません。

 人工関節にすると特に、関節の可動範囲に制限が加わり、深く曲がらないので、前のようにはできません。

 うさぎ跳びをする時のように足の付け根が深く曲がらず、このためお風呂の湯船にも入れなくなりました。

 床に横になっても、自分一人では起き上がれません。(ベットからは、先に足を下ろせるので起き上がれますが)

 リハビリで3ヶ月入院し、1ヶ月、家で体を整え、12月に職場に戻りました、職場には迷惑をかけてしまいました。

 リハビリは今度も一生懸命しました。 歩くことは以前と同じよう出来るようになりましたが、外では長い距離は歩かなくなりました、転倒の危険があるし、少し怖いこともあります、痛い目をみましたから。

 13)転勤に戻る
 大腿骨頚部骨折のHP。                   H26.12.30

○ http://www.oie.or.jp/html/disease/daitaikotsu.htm NPO法人 高齢者運動器疾患研究所


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