職場復帰

 病気により障害、ここでは身体的障害を持ってしまった場合、どの様な方でも深刻ですが、脳卒中では最近、年配の方のみではなく、50才代は言うに及ばず、40才代、30才代の働き盛りでの、また10才代でも少ないですが発症が有り、当人や家族等に深刻な問題を投げています。

 40、50才代で障害を持ってしまったら、誰でも職場復帰を目指すと思いますが、障害の状態がどのようになれば職場復帰が出来るのかを考えるのではないでしょうか。

 そんなことから、脳卒中で片麻痺になった時の職場復帰(実際はそれぞれの職場で色々だと思います、会社の都合は考慮していません)について経験的考察をしてみました。
○ 自分のことは自分で出来る
  まだ、病院にいる頃、上司に『職場復帰には人の助けを借りないで仕事が出来るようにならなければ』と言われ、まだ車椅子の状態で、杖を使っても殆ど歩けないような時でしたから、ショックでした。

 しかし、今考えれば、当たり前です。会社で、室内の移動、トイレ、食事等に人の助けがいるようでは話にはならないでしょう。
 (会社によっては人を付けてくれるかもしれませんが、それは稀でしょう)

 したがって、自分の身の回りのことは、時間が掛かっても良いのですが、出切るようになる必要があります。

 移動手段は車椅子が使える環境であればそれで良いでしょうが、できれば杖でも歩けるようになりたいものです。

○ 仕事が出来る
 元々どの様な仕事をしていたかにもよりますが、片麻痺になってしまっては、外での仕事はあまり出来ないでしょうから、椅子に座っての仕事が職場復帰では主となると思います。

 室内での仕事では、今事務的なことは大分、OA化しており、手書きよりパソコンで入出力することが多く、パソコンが出来るようになることが第一でしょう。

 逆に、利き手側が麻痺していても、慣れれば逆手でも可能ですから、これは良い事なのです。

 仕事の中身ですが、事務の仕事を経験していればもっと良いでしょうが、経験していなくても勉強すれば、能力さえあれば大丈夫だと思います。

 出来ないと考えない事です。  パソコンなんて簡単です。

○ 職場までの通勤が出来る
 これが私たち障害者では、大きな問題です。

 会社まで行けなければ、どうしようもない、車で運転・送り迎え、バス、電車等交通手段での方法を考え出来るようにならなければなりません、時には転居も必要になるでしょう。

 
○ 体力
 長期間休んでいると、病気の影響もありますが、結構、フルタイムの仕事は室内で座っていてもきついものです。

 特に、椅子に長時間座っているには、腰や背中を慣れさせる必要があります。(私は背中が痛くなってきます)

 すぐ、ベットに横になるような体力では仕事は出来ません。

 でも、慣れれば大丈夫ですよ。

○ 頭
 これは冗談ですが、実際、長期間休んだ後では、頭がボケています。

 会社のことは、会社に行かなければ分かりませんが、頭の回転だけでも元のようにしておきたいものです。

● バリヤフリー 
 会社には、バリヤフリーを望みたい。

 しかし、現実は、今、有るものを直すのには限界があります。

 これから建てる建物はバリヤフリーに成っていくでしょうが。

 したがって、職場復帰には、段差、階段を乗り越えられるようにしておく必要があります。

 階段に手摺があれば楽です、段差は広く低くです。

 

戻る

inserted by FC2 system