評価試験予想
(独)自動車事故対策機構の平成28年度の試験結果を待たなければ分からないことではあるが、現在までの各社HP、各試験結果から現在のシステム(一部調整・改良)で実施した場合の結果を推測してみました。
対歩行者に対しては、カメラ方式或いその他方式との複合システムによるものでしか対応は困難なものと考えられ、その複合システムでは対車両も含めたシステム内の各方式の調和を図る改良が不可欠で、実際は、システムを改良して、またカメラ方式も改良して試験に臨むものと考えられます。
○ 対歩行者性能試験を実施する各社システム(想定)
トヨタ @セーフティセンスC(赤外線レーザー+シングルカメラ) _
トヨタ AセーフティセンスP(ミリ波レーダー+シングルカメラ) _
トヨタ C衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム(M波L・Sカメラ) _
日 産 Bエマージェンシーブレーキ(シングルカメラ方式) _
ホンダ @HondaSENSING(ミリ波レーダー+単眼カメラ) _
スバル @アイサイト(ステレオカメラ)VER.2、VER.3 _
スズキ @デュアルカメラブレーキサポート(ステレオカメラ) _
ダイハツ@スマートアシストU(赤外線レーザー+単眼カメラ) _
○ 対歩行者性能試験
対歩行者性能試験の基準評価試験は、歩行者が横断方向に時速5km/hで移動しながらの試験を行うもので、CPNシナリオ(試験車両前方左に遮蔽物車両なし)とCPNOシナリオ( 〃 あり)の2種類について、AEBSとFCWSを10〜60km/h車速(CPN)、25〜45km/h車速(CPNO)で行うとされている。
性能試験方法(案)の試験機関記入用データーシートに、CCRs、CCRmの2つがあるが、CCRsはターゲットを動かさない試験、歩行者ターゲットを動かさない試験があるのかは、(案)に記載が無く分からないが、有るものと思います。
○ 性能試験配点
対車両性能試験配点が、32点=AEB(CCRs11.5、CCRm4.0)+FCW(CCRs12.5、CCRm4.0)なので対歩行者の配点は、25点=AEB(CCRs8.0、CCRm4.0)+FCW(CCRs9.0、CCRm4.0)が想定されます。
被害軽減ブレーキ(対歩行者)評価試験予想
点数\メーカー
トヨタ
日 産
ホンダ
スバル スズキ ダイハツ AA 21〜25点
@ A 16〜20点
C B 11〜15点
A @ C 6〜10点
@ B @ @ D 1〜 5点
予想理由
1 システム高性能化(ソフト・ハード能力)
2 センサー性能(対費用等)
3 センサー種別[a・b〜c・dの順]
(aステレオカメラ単独、bステレオカメラ+ミリ波、c単眼カメラ+ミリ波、
d単眼カメラ単独)で推測。