○ 赤外線レーザー方式
赤外線レーザーを利用する方式、細く指向性の強い赤外線レーザーを照射して対象物から反射し帰ってきたものを検知する。
照射できる距離が数十mと短いが、コストは安価、検知できる範囲が狭いため、軽自動車などに採用されてきたが、歩行者を探知できない、システムの拡張性が無いことから、これから(平成28年度)の採用は少なくなると思っている。
○ カメラ方式(ステレオ/モノラル)[カラー/モノクロ]
カメラで捉えた画像を基に、対象物を検知するシステム、歩行者も探知できる、スバルのEyeSightはステレオカメラにより対象物までの距離を推定する。
カメラ方式では、システムの拡張性があり、車線逸脱警告機能/LDWなどにも使えるが、逆光、霧や吹雪など悪天候で視界不良の場合、夜間はヘッドライトの照射範囲でしか検知が出来なくなるなどの欠点がある。
○ ミリ波レーダー方式
ミリ波は、波長が1から10mm、30〜300GHzの周波数の電波、直進性が高い、このミリ波を照射し対象物から反射して戻ってきた電波を測定することで検知する。
遠くをのもの(50〜200m)まで検知できるが、近距離は出来ず、電波を吸収する歩行者なども検知出来ないため、他のセンサーと組み合わせて使われるが、レーダークルーズによる追随走行などシステムの拡張性は高い。
自動ブレーキセンサー種別の長所と欠点
項目\センサー
赤外線レーザー
カメラ
ミリ波レーダー
歩行者
×
○
×
車 両
○
○
○
遠距離
×
×
○
夜 間
○
×
○
悪天候
×
×
○
各センサー方式採用例
トヨタ
@セーフティセンスC(赤外線レーザー+シングルカメラ)2015年〜
対象車種:アクア、カローラ、アクシオ、フィールダー、オーリス、
ヴィッツ、シエンタ、アベンシス
AセーフティセンスP(ミリ波レーダー+シングルカメラ)
対象車種:ランドクルーザー、レクサス、LX、RX、GS、新プリウス
Bプリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー)
対象車種:クラウン、プリウス、アルファード、ヴェルファイア、
エスティマ、カムリ、SAI、ハリアー、マークX、
ランドクルーザー、プラド、LS/LX以外のレクサス
C衝突回避支援型プリクラッシュセーフティシステム(ミリ波レーダー・
ステレオカメラ)
対象車種:レクサスLS
日産
@インテリジェントブレーキアシスト(ミリ波レーダー)
対象車種:シーマ、フーガ、エルグランド、スカイラインクロスオーバー
Aエマージェンシーブレーキ(ミリ波レーダー)
対象車種:スカイライン
Bエマージェンシーブレーキ(シングルカメラ方式)
対象車種:エクストレイル、ノート、セレナ、ティアナ
Cエマージェンシーブレーキ(赤外線レーザー)
対象車種:デイズ、デイズルークス
ホンダ
@HondaSENSING(ミリ波レーダー+単眼カメラ)2015年〜
対象車種:レジェンド、ジェイド、ステップワゴン、オデッセイ
A衝突軽減ブレーキ(CMBS)(ミリ波レーダー)
対象車種:アコードハイブリット、オデッセイ
Bシティブレーキアクティブシステム(赤外線レーザー)
対象車種:N-BOX、N-BOX +、N-WGN、フィット、ヴェゼル、オデッセイ
マツダ
@スマート・シティ・ブレーキ・サポート(赤外線レーザー)
対象車種:CX-3、CX-5、アクセラ、アテンザ
Aスマート・ブレーキ・サポート(ミリ波レーダー)
対象車種:アクセラ・アテンザ
スバル
@アイサイト(ステレオカメラ) VER.3(カラー)
VER.2 対象車種:レガシー、B4、アウトバック、インプレッサ、
フォレスター、XV、エクシーガ
VER 3 対象車種:レヴォーグ、WRX S4
三 菱
@衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM](ミリ波レーダー)
対象車種:アウトランダー
A低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City](ミリ波レーダー)
対象車種:デリカD2
スズキ
@デュアルカメラブレーキサポート(ステレオカメラ)2015年〜
対象車種:スペーシア、ソリオハイブリッド
Aレーダーブレーキサポート(赤外線レーザー)
対象車種:ワゴンR、ハスラー、アルト、アルトラパン、エブリイ
BレーダーブレーキサポートII(ミリ波レーダー)
対象車種:ソリオ
ダイハツ
@スマートアシストU(赤外線レーザー+単眼カメラ)2015年〜
対象車種:ムーブ、タント
Aスマートアシスト(赤外線レーザー)
対象車種:ミライース、ウェイク